Credit Card Life
著者 クレジットカードライフ編集部

クレジットカードの保険を解説 海外旅行保険とおすすめカード

クレジットカードには、年会費や還元率だけでなく「保険」という見落とされがちな価値があります。特に海外旅行や高額な買い物をする機会がある人にとって、付帯保険の内容はカード選びの重要な基準になります。この記事では、クレジットカードの保険にまつわる基本用語を整理したうえで、それぞれの保険がなぜ重要なのかを解説し、保険という観点からのおすすめカードを具体的な補償額とあわせて紹介します。

※2026年9月時点の情報です。付帯保険の内容・補償額・適用条件は変更される場合があるため、実際の利用前には必ずカード詳細ページ・公式サイト(約款)でご確認ください。

まず押さえたい保険の基本用語

自動付帯・利用付帯

付帯保険が「どんな条件で適用されるか」を表す用語です。自動付帯は、カードを持っているだけで保険が適用されるタイプ。利用付帯は、旅行代金(航空券やツアー代金など)をそのカードで支払った場合に限り適用されるタイプです。同じ「海外旅行保険付き」というカードでも、自動付帯と利用付帯が組み合わさっている場合もあるため、実際に使う前にどちらの条件なのかを確認しておくことが大切です。

自動付帯のありがたみは、旅行代金を自分のカードで支払っていない場面でこそ実感できます。たとえば、友人に「航空券は僕が予約しておくよ」と言われて同行した旅行や、出張の航空券・宿泊費を会社が直接手配してくれた出張では、旅行代金の決済者は自分ではありません。この場合、利用付帯の保険は原則として適用されませんが、自動付帯の保険であれば、カードを持って旅行しているだけで補償の対象になります。自分の旅費を自分で支払うつもりの旅行でも、同じことが起こり得ます。予約サイトでうっかり別のカードを選んでしまった、家族の分もまとめて現金で立て替えたなど、支払い方法がずれてしまうことは珍しくありません。自動付帯なら、実際にどのカードや方法で旅行代金を支払ったかにかかわらず補償の対象になるため、こうした「うっかり」を気にしなくて済みます。誰が旅費を支払うか分からない旅行に行く機会がある人ほど、自動付帯のカードを1枚持っておく価値があります。

死亡・後遺障害補償

旅行中の事故などで死亡または後遺障害が残った場合に支払われる保険金の上限額です。カードの保険内容を比較するとき、最も基本的な指標としてよく使われます。

傷害治療費用・疾病治療費用

旅行中のケガ(傷害)や病気(疾病)で治療を受けた際の、治療費用の補償上限額です。海外では治療費が高額になりやすく、実際にかかった医療費をこの上限額まで補償してもらえます。

賠償責任・救援者費用・携行品損害

賠償責任は、旅行中に誤って他人にケガをさせたり物を壊したりした場合の賠償金を補償するものです。救援者費用は、事故や病気で家族が現地に駆けつける際の渡航費・宿泊費などを補償します。携行品損害は、旅行中に持ち物が盗難・破損した場合に補償されるものです。

ショッピング保険

カードで購入した商品が、一定期間内に破損・盗難などの被害にあった場合に補償される保険です。国内での購入分・海外での購入分でそれぞれ補償上限額が設定されているカードもあります。

ここで注意したいのは、ショッピング保険は「その商品をどのカードで購入したか」によって適用されるカードが決まるという点です。自動付帯の海外旅行保険のように「カードを持っているだけで補償される」仕組みとは異なり、ショッピング保険はあくまで購入時の決済カードに紐づきます。たとえば、スマートフォンを別のカードで購入した場合、その後どれだけ自動付帯が手厚いカードを持っていても、そのカードのショッピング保険は適用されません。補償を受けるには、購入する商品を保険が付帯するカードで決済しておく必要があります。また、水濡れ・水没など具体的にどんな損害原因が補償の対象になるかはカードごとに条件が異なるため、購入前に各カードの補償内容・約款で確認しておくと安心です。

それぞれの保険が持つ意義

海外旅行保険:高額になりやすい海外の医療費に備える

海外では、日本の健康保険が使えないため、治療費が全額自己負担になります。国や症状によっては治療費が高額になるケースもあるとされており、旅行保険に未加入のまま現地で大きな出費が発生する事態は避けたいところです。クレジットカードに海外旅行保険が付帯していれば、別途保険に加入しなくても一定額まで補償を受けられるため、まず備えておきたい保険といえます。

国内旅行保険:見落とされがちだが出番は意外と多い

国内旅行では健康保険が使えるため、海外ほど医療費の負担は大きくなりませんが、入院・通院時の諸費用や、飛行機の遅延・手荷物トラブルなど、細かな出費が発生する場面は少なくありません。国内旅行保険が付帯するカードを選んでおくと、こうした場面でも安心感があります。

ショッピング保険:高額な買い物のリスクをカバーする

家電やブランド品など、単価の高い買い物をする機会がある人にとっては、購入後すぐの破損・盗難に備えられるショッピング保険が役立ちます。特にネット通販や旅行先での買い物は、購入直後にトラブルが起きても対応しづらいことがあるため、保険が自動的に付帯しているカードで決済しておくと安心です。

保険という観点からのおすすめカード

年会費無料でまず基本の海外旅行保険を備えるなら

エポスカードのカード券面楽天カードのカード券面

エポスカードは、年会費無料でありながら海外旅行保険が付帯しており、死亡・後遺障害300万円、傷害治療200万円、疾病治療270万円、賠償責任300万円、救援者費用100万円、携行品損害20万円という補償が用意されています。無料カードとして手軽に海外旅行保険の基本を押さえたい人に向いています。ただし付帯保険は国際ブランドがVisaの場合のみ適用されるという注記があるため、申し込み時に国際ブランドを確認しておきましょう。楽天カードも年会費無料で、死亡・後遺障害2,000万円、賠償責任3,000万円、救援者費用200万円と、こちらも無料カードとしては手厚い補償です。

自動付帯の海外旅行保険を手厚くしたいなら

「自分の海外旅行保険が自動付帯かどうか」を重視するなら、以下のようなカードが候補になります。いずれも公式の補償内容に自動付帯である旨が明記されています。

au PAY ゴールドカードのカード券面

au PAY ゴールドカードは年会費11,000円で、海外旅行保険が死亡・後遺障害5,000万円まで自動付帯し、家族特約もあります。国内旅行保険・ショッピング保険(国内・海外とも300万円)も付帯しており、比較的手頃な年会費で自動付帯の安心感を得たい人に向いています。

エポスプラチナカードのカード券面

エポスプラチナカードは年会費30,000円(年間利用額100万円以上で翌年以降20,000円)で、海外旅行保険が死亡・後遺障害1億円、賠償責任1億円、救援者費用200万円、携行品損害100万円まで自動付帯します。無料のエポスカードから補償を大きく引き上げたい人向けの選択肢です。

ラグジュアリーカード Mastercard(R) Titanium Cardのカード券面

ラグジュアリーカード Mastercard(R) Titanium Cardは年会費55,000円(初年度27,500円)で、海外旅行保険が死亡・後遺障害1億2,000万円、家族特約1,000万円まで自動付帯するほか、ショッピング保険(国内・海外とも年間300万円)も付帯しています。なお、国内旅行保険はカードでの支払いが条件の利用付帯(最高1億円)のため、海外旅行保険と条件が異なる点には注意してください。

無料カードでショッピング保険まで欲しいなら

JCB CARD Wのカード券面

JCB CARD Wは、39歳以下限定で申し込める年会費永年無料のカードで、海外旅行保険(死亡・後遺障害200万円、賠償責任2,000万円、携行品損害100万円など)に加えて、ショッピング保険(海外100万円)も付帯しています。年会費無料のカードでショッピング保険までカバーしたい人に向いた選択肢です。

家族も含めて手厚く備えたいなら

dカード GOLDのカード券面

dカード GOLDは、年会費11,000円ながら海外旅行保険の死亡・後遺障害補償が1億円、賠償責任5,000万円、救援者費用500万円と非常に手厚く、家族特約も付いています。国内旅行保険(死亡・後遺障害5,000万円、入院日額5,000円)や、航空機の遅延・手荷物トラブルに備える保険、ショッピング保険(国内・海外とも300万円)まで幅広くカバーされているのも特徴です。保険は自動付帯と利用付帯が混在しているため、詳細は公式サイトで確認してください。家族の分もまとめて備えたい人におすすめです。

自分で保険内容をカスタマイズしたいなら

三井住友カード ゴールド(NL)のカード券面

三井住友カード ゴールド(NL)は、「選べる無料保険」という仕組みが特徴的なカードです。申し込み後にVpass(会員専用アプリ・サイト)上で、自分に合った付帯保険の内容を自由に選択できます。基本の補償として、海外旅行保険は死亡・後遺障害2,000万円、賠償責任2,500万円、国内旅行保険は死亡・後遺障害2,000万円、ショッピング保険は国内・海外とも300万円が用意されています。画一的な補償内容ではなく、自分のライフスタイルに合わせて保険を調整したい人に向いています。

保険を基準にカードを選ぶときの注意点

付帯保険の内容は、カード会社の都合で変更されることがあります。特に、自動付帯だったものが利用付帯に変わる、補償額が引き下げられるといった改定は珍しくありません。この記事で紹介した補償額も、申し込み前に必ず各カードの公式サイト・約款で最新の内容を確認してください。また、保険の細かい用語についてはクレジットカードの基本用語まとめ 年会費・還元率など20語でもあわせて解説しています。

自分に合った保険付きカードを探す

当サイトでは、海外旅行保険が付帯するカードの一覧から条件で絞り込んで探すことができます。何を重視してカードを選べばいいか迷う場合は、クレジットカードの選び方 ポイントは「価値観」タイプ診断もあわせて参考にしてみてください。

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