Credit Card Life
著者 クレジットカードライフ編集部

30代会社員の支出でカードの還元率をシミュレーション

クレジットカードの還元率は「0.5%」「最大7%」のように数字で示されますが、実際の生活に当てはめたとき、1ヶ月でどれくらいの差になるのかは分かりにくいものです。この記事では、ペルソナを1人設定し、実際の支出パターンに当てはめて5枚のカードの還元額を試算します。同じ還元率でも、よく使う店によって「お得になるカード」が変わることが具体的な数字で見えてきます。

※2026年10月時点の情報です。各店舗の還元条件は当サイトのデータベースおよびカード公式サイトで確認できた内容のみ使用し、特定の店舗が対象かどうか断定できない支出は基本還元率で計算しています。還元率・対象条件は変更される場合があるため、実際の金額は目安としてご覧ください。

シミュレーションの前提:ペルソナ

  • 30代・独身・男性
  • 東京都内在住の会社員、賃貸アパート暮らし
  • 週2回出社、残りはリモートワーク(通勤定期は持たず、出社日のみSuicaを都度利用)
  • スマートフォンはiPhone(Apple Payを利用)
  • 食事は外食・お惣菜が中心

1ヶ月の支出の内訳

このペルソナの1ヶ月の支出を、次のように設定します。

カテゴリ内容頻度・金額月額
コンビニセブン‐イレブン(会社近く)週2回×1,000円8,000円
スーパーオーケー(近所)2日に1回×2,000円30,000円
カフェスタバ週2回×1,000円8,000円
夕食の外食定食屋・居酒屋など(特定チェーンなし)週3回×1,500円18,000円
ネット通販Amazon中心(日用品・消耗品・書籍など)月3回×3,300円10,000円
通勤交通費Suica都度払い(出社日往復)週2日×1,000円8,000円
固定費スマホ代(格安SIM)3,000円+サブスク(動画・音楽配信)1,500円+電気ガス水道8,000円-12,500円
合計94,500円

合計すると、1ヶ月の支出は94,500円(年間では約113万円)になります。この金額をどのカードで支払うかによって、還元額がどう変わるかを見ていきます。

5枚のカードで還元額を試算

今回は、還元の仕組みが異なる5枚のカードで試算します。店舗ごとの還元条件は、当サイトのデータベースおよび各カード公式サイトで確認できた内容のみを使用し、「外食」「固定費」のように特定のチェーン店に当たらない支出は、各カードの基本還元率で計算しています。

1. 三菱UFJカード

三菱UFJカードのカード券面

三菱UFJカードは、対象店舗の利用で還元率が基本0.5%から7.0%まで上がるカードです。今回のペルソナでは、コンビニ(セブン‐イレブン)・スーパー(オーケー)・カフェ(スタバ)がいずれも対象店舗に含まれています。ただしスターバックスは、公式サイトによるとスターバックス カードへの事前チャージのみが対象で、店頭での直接の利用は対象外です。このシミュレーションでは、スタバの支払いを事前にスターバックス カードへチャージしておく前提で計算します。

内容金額還元率還元額
セブン‐イレブン8,000円7.0%560円
オーケー30,000円7.0%2,100円
スタバ(事前チャージ)8,000円7.0%560円
外食・通販・交通費・固定費(対象外)48,500円0.5%243円
合計94,500円3.66%3,463円

月間還元額:約3,463円(還元率3.66%) / 年間約41,550円。対象店舗の還元率アップには、通常のクレジット払い・タッチ決済、またはApple Pay利用時はQUICPay払いであることが条件になっており、Apple PayでのMastercardタッチ決済は対象外になる点に注意してください。また、対象店舗での月間利用合計が5万円を超えると、超えた分は基本還元率に戻ります(このペルソナの対象店舗分は合計46,000円のため、上限には達していません)。詳しい対象店舗・条件は三菱UFJカードの還元率を解説した記事で確認できます。

2. Amazon Mastercard

Amazon Mastercardのカード券面

Amazon Mastercardは、基本還元率1.0%で、Amazon.co.jpでの利用は+1.5%(合計2.5%)になるカードです。さらに、セブン‐イレブンでApple PayのMastercardタッチ決済を利用した場合に限り、還元率が最大7.0%まで上がる特典があります。

内容金額還元率還元額
セブン‐イレブン(Apple Payタッチ決済)8,000円7.0%560円
Amazon通販10,000円2.5%250円
オーケー・スタバ・外食・交通費・固定費76,500円1.0%765円
合計94,500円1.67%1,575円

月間還元額:約1,575円(還元率1.67%) / 年間約18,900円。セブン‐イレブンでの7%還元は、Apple Payでタッチ決済をした場合に限られる点に注意してください(Google Pay・Samsung WalletのMastercardタッチ決済は対象外)。

3. 三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)のカード券面

三井住友カード(NL)は、対象のコンビニ・飲食店でのタッチ決済・モバイルオーダーで還元率が基本0.5%から7.0%まで上がるカードです。対象店舗にはセブン‐イレブンが含まれていますが、オーケー(スーパー)やスタバは対象に含まれていません。

内容金額還元率還元額
セブン‐イレブン8,000円7.0%560円
オーケー・スタバ・外食・通販・交通費・固定費86,500円0.5%433円
合計94,500円1.05%993円

月間還元額:約993円(還元率1.05%) / 年間約11,910円。

4. 楽天カード

楽天カードのカード券面

楽天カードは、基本還元率1.0%で、楽天市場での利用時は3倍になりますが、今回のペルソナは楽天市場ではなくAmazonを使うため、上乗せの対象にはなりません。

内容金額還元率還元額
全支出94,500円1.0%945円

月間還元額:945円(還元率1.00%) / 年間11,340円。

5. JCB CARD W

JCB CARD Wのカード券面

JCB CARD Wは、18歳〜39歳限定で申し込める年会費永年無料のカードで、基本還元率は1.0%です。公式サイトによると、スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ・Starbucks eGiftの購入・モバイルオーダーのいずれかを利用すると、ポイント倍率が21倍(還元率10.5%)になります。事前にJ-POINTパートナーサイトでの登録が必要で、店舗での直接の利用・入金分は対象外です(2026年1月時点の情報。倍率・対象条件は変更される場合があります)。三菱UFJカードと同様、スタバの支払いを事前にスターバックス カードへチャージしておく前提で計算します。

内容金額還元率還元額
スタバ(事前チャージ、J-POINTパートナー登録済み)8,000円10.5%840円
セブン‐イレブン・オーケー・外食・通販・交通費・固定費86,500円1.0%865円
合計94,500円1.80%1,705円

月間還元額:約1,705円(還元率1.80%) / 年間約20,460円。

試算結果のまとめ

順位カード月間還元額年間還元額還元率
1位三菱UFJカード3,463円41,550円3.66%
2位JCB CARD W1,705円20,460円1.80%
3位Amazon Mastercard1,575円18,900円1.67%
4位三井住友カード(NL)993円11,910円1.05%
5位楽天カード945円11,340円1.00%

今回のペルソナでは、三菱UFJカードが他のカードと比べて明確に有利な結果になりました。理由は、支出の中で最も金額が大きいスーパー(オーケー、月30,000円)と、カフェ(スタバ、事前チャージ前提で月8,000円)がどちらも対象店舗に含まれていたことです。2位のJCB CARD Wも、スタバを事前チャージで使えば10.5%という高い還元率が効いています。還元率の数字だけを見ると「最大7%」「最大10.5%」のカードは何枚もありますが、自分がよく使う店が対象店舗に含まれているか、どの支払い方法が条件になっているかで、実際の還元額は大きく変わります。

このシミュレーションから分かること・注意点

この結果は、あくまで今回設定したペルソナの支出パターンに基づくものです。たとえば、スーパーがオーケー以外の店舗であれば三菱UFJカードの優位性は小さくなりますし、Amazonではなく楽天市場で通販をする人であれば楽天カードの結果が変わります。「どのカードが一番お得か」は、還元率の数字そのものではなく、自分がよく使う店・サービスとの組み合わせで決まります。

また、三菱UFJカードは三菱UFJ銀行との取引やMDCアプリの活用を組み合わせることで、対象店舗分の還元率をさらに20%まで積み上げられる仕組みがあります。三菱UFJ銀行をメインバンクにしている人であれば、今回の試算よりもさらに差が広がる可能性があります。詳しい条件は三菱UFJカードで還元率を最大化する方法【20%達成ガイド】で解説しています。

自分の支出パターンでも試してみる

自分の場合はどうなるか気になった人は、まず自分が月にどの店・サービスにいくら使っているかを書き出してみるのがおすすめです。当サイトでは、1,800枚以上のクレジットカードを条件で絞り込めるカード一覧を用意しています。何を重視してカードを選べばいいか迷う場合は、クレジットカードの選び方 ポイントは「価値観」タイプ診断もあわせて参考にしてみてください。