Credit Card Life
著者 クレジットカードライフ編集部

30代・子育てフリーランスの支出でカードの還元率をシミュレーション

以前の記事では、東京都内在住・独身の会社員というペルソナでポイント還元額を試算しました。今回は同じ5枚のカードを使い、ペルソナを「30代・配偶者と子どもがいるフリーランス」に変えて試算します。独身世帯とは支出の中身が大きく変わるため、同じカードでも有利・不利の結果が変わってくるはずです。

※2026年10月時点の情報です。各店舗の還元条件は当サイトのデータベースおよびカード公式サイトで確認できた内容のみ使用し、特定の店舗が対象かどうか断定できない支出は基本還元率で計算しています。三井住友カード(NL)の「家族ポイント」は配偶者1人を登録した前提で計算しており、未成年の子どもを登録できるかどうかは公式サイトに明記がないため反映していません。還元率・対象条件は変更される場合があるため、実際の金額は目安としてご覧ください。

シミュレーションの前提:ペルソナ

  • 30代後半・既婚・子ども1人(未就学児)
  • 東京近郊在住のフリーランス(Webデザイナーなど在宅中心の仕事)、賃貸マンション暮らし
  • 生活スタイルは自炊中心、外食は家族で月2回ほど
  • 働き方は自宅作業が基本。気分転換や集中したいときは近所のカフェを利用し、クライアントとの打ち合わせは月数回
  • スマートフォンはiPhone(Apple Payを利用)

1ヶ月の支出の内訳

このペルソナの1ヶ月の支出を、次のように設定します。住宅ローン・家賃はクレジットカードで支払えない(口座振替が一般的な)ケースがほとんどのため、前回の記事と同様に対象外としています。

合計すると、1ヶ月の支出は118,000円(年間では約142万円)になります。独身の会社員だった前回のペルソナ(94,500円)と比べると、食費・子供用品などで支出額自体が大きくなっているのが特徴です。

5枚のカードで還元額を試算

前回と同じ5枚のカードで試算します。店舗ごとの還元条件は、当サイトのデータベースおよび各カード公式サイトで確認できた内容のみを使用し、特定のチェーン店に当たらない支出(通信費・教材費・交通費など)は各カードの基本還元率で計算しています。

1. 三菱UFJカード

三菱UFJカードのカード券面

三菱UFJカードの対象店舗には、コンビニ・スーパー・飲食店に加えて、公式サイトによると「アカチャンホンポ」などのベビー・子供用品店も含まれています。この7%還元は、支払口座を三菱UFJ銀行に設定し、MDCアプリの「ポイントアッププログラム」からエントリーしていることが前提条件です(エントリーは一度すれば以降も有効)。今回のペルソナでは、オーケー(スーパー)・セブン‐イレブン(コンビニ)・アカチャンホンポ(子供用品)・スシロー(外食)がいずれも対象店舗に当たります。ただし、対象店舗の7%還元には月間5万円の利用上限があり、上限を超えた分は基本還元率(0.5%)に戻る点に注意が必要です。今回のペルソナは対象店舗だけで合計79,200円を使うため、上限を大きく超えるケースになります。

月間還元額:約3,840円(還元率3.25%) / 年間約46,080円。前回のペルソナ(上限5万円以内に収まり還元率3.66%)と比べると、対象店舗での支出が多いぶん還元率はやや下がりますが、それでも他のカードを大きく上回る結果になりました。支払口座を三菱UFJ銀行に設定するなど条件を満たせば還元率はさらに上がる仕組みもあります。詳しくは三菱UFJカードで還元率を最大化する方法【20%達成ガイド】で解説しています。

2. Amazon Mastercard

Amazon Mastercardのカード券面

Amazon Mastercardは、基本還元率1.0%で、Amazon.co.jpでの利用は+1.5%(合計2.5%)になるカードです。さらに、セブン‐イレブンでApple PayのMastercardタッチ決済を利用した場合に限り、還元率が最大7.0%まで上がります。

月間還元額:約1,552円(還元率1.32%) / 年間約18,624円。コンビニ利用額自体は前回より少ないものの、Amazon通販での利用があるぶん、2位につけています。

3. JCB CARD W

JCB CARD Wのカード券面

JCB CARD Wは、18歳〜39歳限定で申し込める年会費永年無料のカードで、基本還元率は1.0%です。公式の「J-POINTパートナー」サイトによると、Amazon.co.jpは通常の3倍のポイントが付与され、還元率は1.5%になります。前回の記事ではスターバックスの事前チャージで高還元(10.5%)になる点が強みでしたが、今回のペルソナはスタバではなくドトールコーヒーを使うため、その恩恵は受けられません。

月間還元額:約1,240円(還元率1.05%) / 年間約14,880円。JCB CARD Wは優待店の組み合わせ次第で還元率が大きく変わるカードで、今回のように優待店をあまり使わない支出パターンだと基本還元率に近い結果になります。

4. 三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)のカード券面

三井住友カード(NL)は、対象のコンビニ・飲食店でのスマホタッチ決済・モバイルオーダーで還元率が基本0.5%から7.0%まで上がるカードです。対象店舗にはセブン‐イレブンやドトールコーヒーが含まれています。さらに、二親等内の家族を「家族ポイント」に登録すると、対象店舗での還元率が登録1人につき+1%(最大+5%)上乗せされるファミリー向けの特典があります。今回は配偶者を1人登録した前提(+1%)で計算します。

月間還元額:約1,190円(還元率1.01%) / 年間約14,280円。家族ポイントは子育て世帯にうれしい特典ですが、今回のペルソナは対象店舗(コンビニ・一部飲食店)での支出自体が少ないため、順位への影響は限定的でした。家族の人数が多く、対象店舗をよく使う家庭ほど効果を発揮する特典といえます。

5. 楽天カード

楽天カードのカード券面

楽天カードは、基本還元率1.0%で、楽天市場での利用時は3倍になりますが、今回のペルソナは楽天市場ではなくAmazonを使うため、上乗せの対象にはなりません。

月間還元額:1,180円(還元率1.00%) / 年間14,160円。

試算結果のまとめ

今回も三菱UFJカードが明確に有利という結果になりました。対象店舗の幅が広く(スーパー・コンビニ・外食・子供用品まで)、月5万円の上限を超えてもなお他のカードを上回っています。一方で、前回2位だったJCB CARD Wは、スターバックスを使わない今回のペルソナでは3位に後退しました。「還元率が高いカード」と「自分の家計に合うカード」は必ずしも一致しません。 よく使う店の組み合わせで試算してみることが大切です。

このシミュレーションから分かること・注意点

今回のシミュレーションでは、三菱UFJカードの対象店舗の支出が月5万円の上限を超えました。対象店舗をよく使う世帯ほど還元率は高くなりますが、上限を超えた分は基本還元率に戻るため、「対象店舗の利用額が多ければ多いほど無制限にお得になる」わけではない点は覚えておきたいポイントです。

また、三井住友カード(NL)の「家族ポイント」のように、家族の人数が多い世帯ほど効果を発揮する特典もあります。今回は配偶者1人の登録にとどめましたが、二親等内の家族を複数人登録できる家庭であれば、結果はさらに変わる可能性があります。独身世帯向けの比較は30代会社員の支出でカードの還元率をシミュレーションで紹介しているので、あわせて参考にしてください。フリーランス向けのカード選びについては、フリーランスにおすすめのクレジットカード10選でさらに詳しく解説しています。

自分の支出パターンでも試してみる

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